木の花の里では各場所で氷雪にお声がかかり忙しい日々が続いていた
「ひせつー!」
村人の一人が慌てて氷雪を呼びに来る。
立ち上がると一緒に数ある内の一本の桜の木へと駆け付け中に入った
中では女性達が微笑んで氷雪を出迎え、その中心には忘れた事のない朗らかな笑顔を氷雪に向ける女性が見ている
「氷雪」
氷雪は言葉よりも先に体が動き、咲耶に覆いかぶさる様に優しく抱きしめた
「おかえり。咲耶」
その一言で咲耶は心が満たされ幸せが込み上げる。
咲耶は両手を氷雪の背に回しぎゅっと力を込め顔を胸に埋めた

「ただいま」
【終】
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