マルー・クインクエ【騒然】・・・3
「ソルムの居場所は必然的にれいりの家になるか」
「そうなる」
〈あ、そっか〉←話に混ざってないれいり
「まてT、れいりちゃんは一人の時が多いのだぞっ それはいいのか!!」
話がスムーズに進んでいたが一丁の待ったが入る
〈ん?〉
「…問題無いだろう、側近で暗だ」
「そこじゃなくて!!」
「…プリセプスの生活に立ち入る事は無い」
「そうでないいぃぃ」 NOOOOOO
一丁の言い分は皆理解せず。
いざないは気付いていたが一丁を見てるだけ
「じゃ、家帰っても一人じゃないんだ。話し相手いるって何か嬉しい」
「プリセプスが望むなら」
「れいりちゃんっ!!」
れいりは両手を合わせソルムを見ては嬉しそう。
一丁の声だけが部屋中に響き渡る
〈超絶イケメンが家に…〉 ぶつぶつ
はっ
「まって、私が安全でもソルムが危ない!!!」
「?」
れいりの後ろからお経が聞こえると、恐ろしい妄想がれいりの頭を過ぎった
「私が危険になる事があるのか? 今まで無かったが」
「あるっ かなりあるっっ」
(ソルムはおソノさんもプリセプス扱いしてる!)
不思議そうなソルムに焦るれいり
(主人に従うソルムはおソノさんに逆らえなくなって)
脳内妄想ではソノがソルムに近寄り何処かへ連れて行こうとしている
(☓☓される―――!!!)
「それはダメ―――――」 ひいい
「プリセプス?」
極めつけの妄想が流れ込みパニックに陥った
「…?」←一丁
「…マルー1凶暴だもんなぁ」 ハハ
察したいざないは空笑い
「どーしよ~~どーしよう~~」
両手を広げ振り回しあわあわ
「……寮は」
「男子禁制です」
「そうか」
壊れたおもちゃと化したれいりとじと目でソルムを眺めるソノとを眺め気付いたTが考えている
「別室は」
「ディックさんの隣室は空いてます」
「れいり、隣来る?」
「え…隣?」
「うん、空いてるって」
聞いてたディックがれいりに話しかけると、れいりの動きが止まった
「…行ってもいいのなら」
(おソノさんの魔の手が来ないなら…)
〈なっ〉
「じゃ、そこしよーよ」
ディックの笑顔と共にれいりの居場所が決まりかけソノは驚く
「隣来たら遊び行くね♥」
「あ…はい」
「わー、うさぎ持ってお泊まり行けるー」
「え!」
「いやまて」
〈はっ!!?〉←一丁達
ディックの何気ない一言にいざないも待ったを掛ける
「…………」
「やっぱり一緒っていいよねー♥」
「あ…の…ディックさん、お泊まりは…」
(るうりんさん怖い!!)
ディックの陰から真顔のるうりんが凝視
「れいり?」
「私は一体どこに行けば………」 うう…
頭を抱え蹲る
「…いざない、何か案は無いか?」
「…あいつ連れて来れば? 喜んでディックと添い寝するぞ」
「……」
お手上げ状態になったTはいざないに助けを求め、あいつと言う言葉で双方ジンホウを思い浮かべている
「…いざない、お前も大丈夫だったな」
「―――ま…まて、俺がディックと一緒に寝ろって言うのか!?」
超驚くいざない
「寝ろとは言ってない。どうせ数ヶ月不眠だろう?」
「……」
嫌な事を思い出し言葉に詰まる
「ディック、いざないと同部屋は問題無いか?」
「うん、大丈夫」
「おかち、ディックの部屋に寝台をもう一つ、隣室にはれいり用に頼む」
「分かりました」
〈良かった…これで解決〉
〈ち…〉
話が纏まりれいりは胸を撫で下ろす。ソノは背中を向け舌打ち
「もう一つ。ディック、確認するが同性との行為はするのか?」
いざないの体が強張る
「ううん。しないよ」
「と言う事だいざない」
「おっそろしい質問すんなよT」
「念の為だ」
隣にいたれいりは顔を赤くしドキドキ。
一丁達は目を丸くし、いざないは顔面蒼白
「暗の混ざりは死んじゃうって聞いたし何もしないよ」 いざない死んじゃうのいや
「混ざりで無けりゃするみたいな言い方やめてくれ」
「?」
「……」
ディックは満面の笑みでいざないを見ている
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