マルー・クインクエ【全体派への依頼】・・・4

「お前ら謀りやがったな!!!」
だっ

「鬼ごっこですか? ワタクシ得意なの知ってるじゃないですか♥」
一目散に逃げ出したいざないに驚く兵達
「えー、私は女の子の味方だよぉ」 コンティがんばぁ
「まて―――♥」
コンティは周りの家具をなぎ倒しいざないを追いかける。コンティの脳内は浜辺で追いかけっこするキャッキャッウフフ状態だ

シャッ くるん

コンティの変化したワイヤーがいざないを掴もうとするが避けられる

ばっ さっ

下にワイヤーを伸ばすがこれも避けられる

ばばっ ささっ

上と下からのワイヤーも避けられる。
いざないは避けるのに集中しいつの間にか部屋の隅に追われていた
「ワタクシ嬉しいです。昔よりすばしこくなってます!! これは報告しないと!」 じり… じり…
いざないの成長にコンティは自分の事の様に喜ぶも一切手を抜かずミリ単位で近づく
「こうなったらワタクシの新技お披露目します!! 名付けてアラニー・ニディム(蜘蛛の巣)♥」
両手を広げたコンティの指先から幾重ものワイヤーが交差し、人一人余裕に絡められる蜘蛛の巣が出来上がる。
いざないは張られたワイヤーに驚き身が竦んだ
「いざない様、チェックメイトです!!」 シュッ!
動く蜘蛛の巣はそのまま投網の様にいざないに振りかぶる。
逃げられない事を悟ると急いで眼鏡に手を掛けた

ボフン ボフン ボフン

「!!」
いざないが掛かる前に違う物が次々と引っ掛かり蜘蛛の巣の動きが止まった。
巣に掛かった獲物はどれも服の一部でワイヤーによって丸く包まれている

「プリセプが嫌がってます。止めなさいコンティネンチャ」

指の間にクイナ的なナイフを挟んだオフィが部屋に侵入し身構える。
蜘蛛の巣に掛かっていた服はオフィの上着、帽子であり姿を現わしたオフィは戦闘態勢に入っていた
「オフィチウムですか。一端の従者気取りですね」
オフィを見たコンティは上から目線で笑う
「辞退したのにまた拾われてムショーに腹立たしいです! でもその様子じゃさっぱり相手されて無いですね!」
「あなたのやり方では永久に相手されそうに無いですが」
「……」
いざないは助け船が入り眼鏡を戻すが、二人の諍いに困惑して眺めている
「あったま来ました! 先にあなたを倒して候補剥奪してあげます!!」
「受けて立ちます!」
コンティ対オフィが開始。二人は間合いを取りそれぞれ構えた

ファイト!
マルーらくがき59.jpg
ガキ! キン! キン! シュッ!

いざないはそ~っと部屋の外へ出て行く。
廊下にいたアドは唖然とし部屋の二人を見ていた
「……」
二人はほっときいざないは腕を組むと考える

ガキィ ガキン!

「…」
いざないは歩き出し奥の扉へ向かう


「おい、コンティ」
戦いの最中声を掛けられ振り向くコンティ
「出て左突き当たりの部屋で相手してやる。十数えてから来い」
「いざない様♥」
「プリセプ!?」
驚き発言に顔を赤くし喜ぶコンティと疑惑で一杯のオフィ。
いざないは言うだけ言ってすぐ部屋へと行く
「やはりワタクシとの愛を選ぶのですね! 分かってました!」

〈いーち、にー〉

「さんしごろく~~十!! ワタクシ待てません!」 だっ 
せっかちコンティは走りオフィは後を追う
「プリセプ、血迷ってはなりません!」
コンティの腕を掴み引き戻そうと必死
「オフィチウムあなた邪魔です! ワタクシから離れなさい!!」
「プリセプは他に…」

バンッ
「!!」

扉を開けて待っていたのはいざないではなく返還する陣だった。
赤髪状態のいざないは涼しい目で落ちていくコンティを見ている

ガシ!

「い…いざない様……わな…張ったんですか!?」
「…」←オ
「たりめーだ!」
ワイヤーを伸ばし角を引っ掻け落ちまいとするコンティ。
コンティの腕を掴んでいたオフィはそのまま離れず目が点

『…ええ!?』

大鎌を持ったファルチムが現れると、目の前の輩に驚きいざないを見た
「ファルチム! いますぐこの陣を放棄するのです!」
オフィの重さもあってかコンティは渾身の力で引っ掛かりプルプル
「ファルチム、早く連れてけ!」
いざないはファルチムに命令している

「ファルチム!!」←コ・い

『…………………』
二人の怒号にファルチムは青ざめ動くに動けない。
ふいにファルチムを見てたいざないが悪い顔で口端を上げた
「ファルチム、お前またあそこでつま」
「!!」

「今の発動者はいざないだ!!」
ぶん!

痛い所を突かれたファルチムは動揺し大鎌をコンティに振り下ろす
「返還する陣で戻されたなんて女帝に何て言えばいいんですか―――!!」

トフ…ルオオオオオオオ

断末魔の叫びを上げ暗へ還された
「ふん」
片が付いたと腰に手を置き部屋を後にする。
アドは陣が消え普通の部屋に戻った場所を呆気に取られ見ていた
マルーらくがき60.jpg

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