マルー・クインクエ【旧友】

「二人共全然変わってないー」
「れいりもイソネも相変わらずじゃん!」
れいりとイソネは連絡を受け、久々にミヨシとりっついに会う事となった
ミヨシとりっついはカジュアル軽装で笑顔で出迎えている
「美味しいカフェあるからまずそこへ行こう!」
「おー」
ミヨシを筆頭に女子会へと目的地へ向かう


「コルチ団の方々は?」
「皆元気にやってるよ」
「ふる氏も調子戻って来てるって」
「それは良かったです」
早速テラスに腰掛け近況報告が始まる
「れいり! 話は聞いてる、あんたいざない君と付き合ってるんだって!?」
「え」
飲み物を飲んでたれいりはミヨシの言及にギョッとなりストローから口を離す
「……」
「私じゃないです」
隣に座るイソネを見るも首を横に振る
「あ、私。すずから聞いたの」
斜め前に座るりっついが手を挙げた
「まっ いいけど。振り返ればれいりくらいしか相手して無かったしね、いざない君」
向かいに座るミヨシが目を伏せ大きく溜息
「おきまりさんとは誰かを騙す為にやったって後で聞いた時はまじでびっくりしたけどさ」
「だよねー」
「……」
頷くりっつい。れいり汗
「ところでイソネ! あんたも彼氏出来たんだって!?」
「…ついい君の事を言ってるなら違います。“友達”です」
『だん!』とテーブルを叩き一変するミヨシ
「…違うの?……どーいう経緯で友達なったか知らないけど付き合ってみたらいーじゃん」
「ですから飛躍しないで下さい」
「……」←れ
「ついい君て真面目で良い人だしょ。前、荷物持って貰った事あるち」
「知ってるんだ」
「もち」
ある日の事、りっついが重い荷物を持ち歩いてた所をついいがやって来て手伝った事を思い出す
「捕まえとけ捕まえとけ、そうそう男友達なんて出来ないんだし、意外と掘り出しもんかもよ」
ミヨシがしたり顔で諭す
「そうでしょうか」
「良い人なんでしょ」
「ええ、まあ」
(こういう時ミヨシいると頼もしいな…)
「…」
イソネは真顔でちょっと考えている
「そうだ、聞いて!」
話が突然変わった
「私この前やっとイルミナーズXから占って貰ったの!!」
「見つけたんだ」
「そ! 準備してる時に偶然出くわして!!」
ミヨシが街中をブラブラ歩いてると、建物の間でセッティングをしてる占い師がいた。
素通りしそうなるも『えっ!?』と、再度建物の間を覗き込んでいる
「そう言えば先日マルー近くでも現れたんですよね」
「うん」
「でさっ」
話を聞いていたイソネの言葉に頷くれいり
「今の事を継続してればきっと良い事があるって言ってくれたんだ! もー続けるしか無いでしょ♪」
拳を作り上機嫌
「どっちでも良いみたいだもんね、皆」

〈どっちでも…〉
〈愛に性別は無用なんです〉
りっついの言葉に固まりお菓子への手が止まるが、イソネは相槌を打っている

「きっとこっちに引き込んでみせる! 分かった? りっつい」
「もち!」
二人、団結
「そーだ、思い出した。この前リーダーと特攻隊長が来てさ、様子を夫人に伝えるとかで」
「え」
暫く合わなかった事もあり、次々話題が飛び出してくる
「それで特攻隊長…いえ、しきさんは元気でしたか!?」
「相変わらずイケメンだった」 皆うっとりしてた
イソネが身を乗り出し、たさいの安否を気にするも隣にいたれいりはその勢いにビクついた
「ダイラが猛プッシュしてたの!」
「ダイラが!?」←れ
「特攻隊長鼻であしらってた」
「素晴らしい。さすがです」
イソネは両手を組んでキラキラしている
「イケメン女だとカモン体勢入ってるよね」
「びっくりしたち」
イソネの一喜一憂を唖然として眺めるれいり
「リーダーはリーダーで皆追いかけ回して看守に怒られてたし」
「皆怖がってたち」
「変わってないなー」
ソノの動きが手に取る様に分かってしまい苦笑い
「リーダーは家に帰ってないんだ」
「うん。脱けてからはさっぱり会ってないよ」
「あれから大分経つのにね。リーダーもたまにはれいりの顔見に来ればいいのにさ」
休憩も終わり、ミヨシ達はショッピングへと立ち上がる
「うーん…会わなくてもおソノさんの顔は忘れないからなー」
「言えてる」
「一回見たら忘れないち」
「ハハ…」
同意しては笑うミヨシとりっつい
「ねえ! 法則でいざない君来ない!?」
「来る訳ないでしょ…」 信者抜けてないなー

〈法則って何?〉
〈れいりは副団長さんと遭遇率高いんです〉
〈へー〉

ミヨシの言葉に呆れるれいり。
イソネはりっついに説明している
(…と言っても血で引き合うから、ひょっこりその辺から出て)

だだだだ
〈こっちだ!〉
〈はい!〉

気を取り直すとミヨシは服屋の品を買いまくり、りっついとイソネも突っ込みながら一緒に見ている。
れいりは離れた所で考えながら三人を眺めていた。
すると店と店の間から飛び出すいざないとただおが現れ、誰かと追い駆けっこをしているのを目撃
「何? 取り締まり隊?」

だだだだだ

追って取り締まり隊数名が走り去って行った
「何かあったのでしょうか」
(ここマヌイの外れの街なんだけど……)
辺りが騒がしくなった事を知り、イソネが様子を見に行く
「詐欺集団を捕まえたんだそうです」 取り締まり隊から聞いた
「ま、私らは一般人なったし首突っ込めないけどねー」 行こっ
「来る人イケメンだといいね」
「そっちに期待しよっ」
「おー♪」
ミヨシとりっついは収容所に来る輩を楽しみにしているらしい
「コルチ団でなくてもいいんだ…」
「イケメンなら良いと思います」
ショッピングも終わり、次はゲーセンへ。
捕り物後、取り締まり隊と歩くいざないは目立つ頭を見つけ振り向いた

(占いガール達か…)

法則を知ってるので驚く事は無いが、楽しそうに歩いて行く四人を目で追っている

「……」
途中、建物の間が気になり立ち止まる
「副団長?」
「おう」
ただおに声を掛けられ、取り締まり隊と共にその場を後にした


〈また遊ぼーね〉
〈じゃねー〉

女子会がお開きとなり、れいりとイソネは駅へと向かう
「ま、おソノさんが元気そうで良かった」
「そうですね。どうしても会いたい時は夫人からでしょうか」
「そだね」 連絡先知らない

〈会いたい時ってあるかなー〉
〈なさげですか〉

「………」

些細な会話をする二人を離れた所で様子を窺う人物がいる

はっ キョロキョロ たたっ

『……』

ダボダボの外套を着て大きなボンサックを背負った人物は、気配を察知し辺りを見回した後、急いでその場から去って行った

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