マルー・クインクエ【共闘】・・・1
ぶんっ ガッガッガッガ
怒り目幻獣の一斉攻撃を受け、風が中心へ追いやられていく
「幻獣が力を貸すのか」
「…」←女帝
信じられない光景にテネヴも見入っていた
「やっぱり行けば良かったかな…豪華メンバーです」 間近で見たかった
「!」
「…」
ジンホウの呟きにただおびっくり
回復を頑張っていた鎖は気配を感じ上を向くと、いざないから離れソルムの所へ
『ソルソルー』 シャッ
「そうか」
ソルムは頷き自身のやるべき事へと動く
フアアア
暖かい空気に包まれ目を開くいざない
「お前ら…」
『きゅーん』
両隣に二体のレオ。
他三体はいざないの前に出て首を上げると構えの姿勢を取る
「パグ?」
ルオオオ
五体のうちパグがいた事に気付く
きゅ~~~ん
三体は他幻獣と同様、風に法を放った
「幻獣レオかあれ…見んのは初めてだし」
「幻獣さんいざないの回復してくれた…」
いさいは初めての幻獣に心躍るも、いざないの顔色が戻った事にれいり共々ホッとする
ガチ
「プリセプスはこれ以上進まぬ方が良い」
「ソルム! え!? 私行きかけた!?」
れいりの腰に鎖が巻き付き引っ張られると動きが止まる
「幻獣の所に行こうとしてた」
「はっ!?」
「無意識か嬢ちゃん…」
れいりの挙動をハラハラしながら見るいさい
「プリセプス、いても平気なのか」
「うん。体軽いし、いつもより動きやすいくらい。何でだろ?」
「…プリセプスが無事なら良い」
「…」
いさいはれいりの背中にある原因を見て無言。
その間も幻獣の攻撃は続いていた
きゅ~~~~~~~~~~ん
レオの法で風がブチブチと途切れ勢いが削れると少しずつ小さくなっていった
「幻獣レオが“風”の法を無効化しているか」
「……」
カウザの脳裏にある考えが浮かぶ
「一丁、零れた“風”を本体に押し込め!!」
「!」
バサッとスーツを脱ぎ捨てたカウザが走り出した
ひょおっ
回復を続けていたレオの後ろから零れた風が襲う
ガッ バリバリバリバリ
「遅くなりました。後ろはお任せください」
槍同士がぶつかり法が放出。
風の攻撃を受け止めた
「アドさん、オフィさん…!」
いざない達の後ろを守るアドとオフィ。
れいりは久々に見る二人に嬉しくなり拳に力が入る
風本体から離れた場所では、溢れてやって来る風の対処をコンティやセクレ、他暗人が受け持っていた
「“風”、こっちだ!!」
カウザの手には小さなオレ・アエテルナ
ブオッ
「!?」
オレ・アエテルナに引き寄せられた風は、カウザの後を追い掛ける。
急なカウザの出現に一同驚いた
「イン! 幻獣達が押さえてる間に!!」
「分かった!!」 しゅお
やって来たインは女帝の回復を再開
カウザはダイヤと戦う風や、他の幻獣の元へ襲い掛かる風をオレ・アエテルナで引き寄せ丸形足場を駆け回る
きゅ―――ん
レオの法で途切れた風もオレ・アエテルナへ吸い寄せられ、どんどん風は小さくなっていく。
実際の所は、風と一緒にあった石の粉末が引き寄せられ戻っていくという感じだ
「嵐!」 ぶんっ
追って嵐の竜巻に押された風は後退し、中央へと次々集められていった
「あんがとよ」
『きゅーん!』
大分調子が戻ったか、いざないは立ち上がり再び法に力を込める
『きゅーん』
「そうも言ってらんねーし」
レオは不安そうにいざないを眺めるが、本人は口角を上げ元気無く笑う
「ここまで皆やったんだ、“風”を消してやろーじゃねーか!」
右手を高く上げ、途切れかけた法に重ねて法を放った
「女帝!」
「東に逃げた“風”は全てあの“程”が戻しました!」
戻って来たセクレ達が驚きながら女帝に報告
「程?」
「あそこに」
指差す場所には丸形足場でビス達と座り風を吸い込むカウザがいる
「…テネヴ、お前はどこまで知っている?」
〈こちらの応戦を〉
〈はい〉
手の空いた暗人は別の対処へと動く
「幻獣が現れたと思ったら次は何も纏わぬ程、どう言う事だ」 ソルムの主はあの天使と言うのは分かる
眉を寄せながら女帝は鎖で固定されたれいりの後ろ姿を見ている
「“風”が消えたら話す。今はこの状況を打破する事に専念したい」
テネヴの視線先にはいざないとレオの姿。
風の相手をする事が無くなったダイヤがテネヴの元へ戻って来た
「ならさっさとやれ」
「そうだな」
「楽しそうね❤」
聞き覚えのある声にテネヴは驚愕し振り向く
「私も混ざっていいかしら?❤」
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