"小説"の記事一覧

マルー・クインクエ【ゆるゆる事件】・・・5

ヴォン 「部屋の一角か」「まずはどしやを探さねばならん」着いた先は明かりの無い薄暗い部屋。客間の様で高級家具がふんだんに置かれていた「いざない、どうだ?」「この部屋にいた事は確かだ」周りを観察するいざないはどしやがいた事を確信する 「お待ちしておりました」 「!!」「四名様ですね。こちらへご案内します」いつの間にかいたメイドが、片…
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マルー・クインクエ【ゆるゆる事件】・・・4

キウド邸からほど近い高原に設置されたロケット型バンガローに到着すると、取りあえず休憩となった「中々良い所だの」 景色も良い!「私達はこのままのんびりしてて良いのでしょうか…」「どしやが出て来ない限り仕方ない」各々寛ぎ、一丁は目の前の景色に満足している。一人いざないはその場にいないジンホウを探しに違う部屋へと向かった 「ジンホウ」バッ …
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マルー・クインクエ【ゆるゆる事件】・・・3

――マルー バサ「はい、キウド伯の資料です❤」 10㎏近くの資料を机に置くと、それぞれ手に取り見始める「嬉しいなぁ♪ いざない君が力貸して欲しいなんて言うもんだから、ありったけ用意しましたよ❤」 アハ❤「……」ご機嫌なジンホウにいざないは遠い目「何度かお見かけしましたね、僕はジンホウと言います。いざない君の側近やってます❤」「…」「…
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マルー・クインクエ【ゆるゆる事件】・・・2

――かんこ邸 「あいにく妻は巡業中でして、私しかおらず申し訳ない。さっ 楽にしてお茶でも召し上がれ」和やかに微笑むかんこ家の主人は、やって来た五人を対面するソファに促しお茶を勧めている「はい、頂きます」普通に対応しカップを持つただお。後ろに用意してもらった椅子に腰掛けたどしやは、ただおを真似てカップを持つが慣れてない事もあり手元が震え…
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マルー・クインクエ【ゆるゆる事件】・・・1

ガラッ!「団長殿!! 某に力を貸して頂きたい!!」 恐怖をはらみ血相を変えた『つちの どしや』が扉を大きく開け全体派幹部集合室へとやって来た「どうした? 力仕事か?」「これを読んで下さいと!」震える手で一枚の手紙を一丁に渡す /////////////////////////////////////////////////// かん…
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マルー・クインクエ【憂節】・・・2

「世界の事ってたくさんあるんだ…」 うー特別幹部の仕事の一つに世界情勢を知る必要がある為、分厚い資料を持ったれいりが紙を見ながら歩いている「れいりちゃん❤」「一丁さん、こんにちは」「今日は度々ラッキーデーだ❤」興奮冷め止まぬ頃、れいりと遭遇した一丁は再び目がハートと化した「何だ? 資料か! 分からぬ事があったらいつでも聞いてくれ❤」「……
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マルー・クインクエ【憂節】・・・1

――それから十日後 訓練部屋(トレーニングルーム)では、へとへとになりながらもランニングマシンで走り続けるれいりがいた「まだタイマーならない~~~」「後三分だ」「その三分がなが……」 ぜーはーぜーはータイマーの確認をするソルム。残りの数分が延々と続く錯覚に陥り、足の動きが覚束なくなっている ピー 「…おわった………」 パタ「…」前…
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マルー・クインクエ【終決】

――本殿 「ウェルとハナエンに会ったのは、腹を空かして外歩いていた時だ」小若は今までの経緯を集まった皆に語り始めた「わしの加護は“ゾウ”だから屋敷で出る食いもんだけでは足らず、毎夜外に出て飢えを凌いでいた」「そっかー」(のの子さんと同じなんだ…)同情するディックとのの子との共通点に気付くれいり「ウェルとハナエンはわしにたっぷり食い物を…
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マルー・クインクエ【反撃】

――少し前 立ちはだかる見張りを次々と倒し、最後に残った見張りの顔を踏みつけ飛ぶとウェルは二~三回転し片足で着地した「戦い慣れしてんな…」いざないは倒れた見張りの横を通りながらウェルの戦いぶりを目で追っている。出口を目指し走り続けるウェル。しかし行き止まりに気付き立ち止まる バッ「ソーミウム!!」 「効くか!!」 ぶんっウェルが法…
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マルー・クインクエ【処罰】・・・2

「…とお…どうしたんだ」何が起きたか分からずてんしんの後ろ姿を見る「その紙が許可証扱いになるんです」「何!?」「貰ったお守りが本当に守ってくれました。これで小若君も二人も罰せられなくて済みます」「良かった…」「全くです」唖然とする小若にれいりは顔が綻び小若の体を擦っている 「ジン!」 「ディックさん、起こしてしまいましたか。すみませ…
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