"小説"の記事一覧

マルー・クインクエ【三世界大会】・・・3

――午後 「マツドてん五師、マルーといたって聞いたが何で?」戻って来た二人のてん五師に追及するヘッド「口説いてました」「ふーん、ならいい」〈え…〉両端に並ぶ女衛兵がてん五師を見て驚いた カチカチカチ 「…」しれっとして立ってるてん五師を見るいざない 《マツドてん五師ですからねえ》《半分嘘、半分本当だろ。結論は個人的な事ってだけさ…
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マルー・クインクエ【三世界大会】・・・2

ピー[開始] 衛兵の打ったボールが近衛の脇を通り、床に落ちた。すかさず打ち続け近衛の反撃が間に合わず連続ポイントをゲットする「おー、五点リード」感心するヘッド。表情の変化はあまりなく、常に眠そうだ こ・の・え こ・の・え 何処からか近衛コールが始まると皆後に続く こ・の・え こ・の・え 「勝ってるのにこの敗北感は何なんだ!?」…
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マルー・クインクエ【三世界大会】・・・1

マヌイの中でも賑わいのある街の外れ、競技用に作られた会場では各地域の主要人物、経済に影響のある人物らが招かれ大賑わいとなっていた「お二方、混溶によくいらした。我ら三世界の親交をより一層深めこの三日間楽しんでいってくれ」両側に近衛を侍らせた統者は腰に手を置き、偉そ堂々たる貫禄を見せている 《でっかい。どーやったらそこまで腫れる?》《ヘッ…
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マルー・クインクエ【マヌイ統者】

少し前 「大会の初日、オレ様の周りがガラ空きになるから六人くらいオレ様好みのマルーの男を差し出せ!」「お断りします」派長室では際どいアーミー風のいで立ちをした統者が堂々たる佇まいで目の前にいる夫人に命令していた「金払うって言ってるのにか」「下心丸見えなのでお断りします」「近衛が出てる間オレ様は危険じゃないか」「取り締まり隊で充分です」…
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マルー・クインクエ【軌跡】・・・2

「いざない、デザート食べないの?」一連の光景に釘付けになり見続けたいざないは、声を掛けられ我に返る「ああ……………でけ…」「甘味抑えてるから食べられるよ」目の前のジャンボパフェの大きさに引く。れいりはお茶セットを持ち居間へ「ディック、半分食わねーか?」 女子なら食いつく「いいの?」 半分分けるね「ああ」 やっぱ女子だ嬉しそうに分けるディ…
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マルー・クインクエ【軌跡】・・・1

「よし! 明日はこの二倍追加だ!」「皆倒れますって!」全体派の実習では、大会に向け連続体力作りの毎日であった「今日は随分腹が減ったの、盛大軒にでも行くか」「…俺用事あんで…おつ様っす」いざないは一丁に顔を合わせない様にしてこっそりと抜けていく「最近めっぽう付き合い悪いの」「まあ、副団長も別件色々ありますし」マルー館内来賓用入口前で堂々と…
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マルー・クインクエ【再会】・・・3

『きゅーん』『キャン❤』「……ご丁寧にどーも」『キャン!』『キャン!』泥遊びの準備が出来たと呼ぶレオに肩にいた子レオが大はしゃぎ。覚悟を決めたいざないは泥だんご作りに取り掛かった「――! 脱がねーぞ!! 引っ張んな!!」『キャン!』「今はお前等だけじゃねーんだコラ!!」『キャン!』注意しても言う事を聞かない「脱がすな――!!」『キャン❤…
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マルー・クインクエ【再会】・・・2

――幻獣の森 陽の光を浴び照らされる葉の下では、レオ達が無数の暖かい光を受けのんびりと動き回っていた「こんにちはー❤」『きゅーん』来訪者に気付いたレオが挨拶を返し寄って行く「前に会ったね。覚えてる?」『きゅーん』ディックの周りに集まり嬉しそうに相槌を打つ「いざないさん、ありがとうございます。再びこの森に入る事が出来るなんて思っていませ…
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マルー・クインクエ【再会】・・・1

マルーの一室で、机の上に山積みになった資料を纏めているれいりとるうりんがいた「まりもさん、あんなに喜んでたのに…破棄なったんですか…」「はい。つちのさんもそこまで頑なにならずとも良いと思うのですが…」ゆるゆる事件後の会話をする二人はしんみりしている「そうですよね! まりもさん良い所たくさんあるのに、つちのさん一体何がダメなんだろ…」「こ…
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マルー・クインクエ【ゆるゆる事件、その後】

「先日はお世話になりましたと!」「良くなったか、どしや」全体派幹部集合室入ってすぐ、どしやは床に正座をし深々と頭を下げている「して、肝心のかんこ君とはどうなった?」「………それが……ですとね…」机越しに体を這わせどしやを覗く一丁、いざないは椅子に座りどしや達を見、ただおは資料を整頓、まいちは窓辺の台に座って外を見ている。どしやは徐に上体…
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